2025/11/17
とかち未来共創
プロジェクト
とかちファンミーティング特別体験ツアーレポート(2025年10月)
とかちテーブル事務局スタッフ
十勝の新たな可能性と出合いを体験する体験ツアー企画
今年も十勝のファンが集まり、その魅力を語り合い、十勝を楽しむイベント「とかちファンミーティング」が2025年10月10日(金)に開催されました。
これまで東京で行われてきたイベントですが、今年は初めての十勝での特別ツアー形式を企画。「外から見た十勝の魅力と可能性を探る」をテーマに、首都圏在住のとかちファン8名が参加しました。
JR帯広駅・とかち帯広空港で集合した参加者たちは、バスで出発。
畑や山並みの景色を楽しみながら自己紹介を交わし、ニックネーム入りのネームプレートを胸に、和やかな雰囲気でツアーがスタートしました。
【森林浴×モール温泉足湯】
最初に訪れたのは、とかち帯広空港から車で約10分の「anomori(アノモリ)」。
バスを降りると、森の空気がひんやりと心地よく、自然の香りに包まれます。
さっそく森を散策…かと思いきや、なんと大自然の中に足湯!?
今回のツアーでは、帯広天然温泉ふく井ホテルの小松勇斗さんが「十勝のモール温泉の魅力をもっと多くの人に伝えたい。そして良さを体験してほしい」という想いから立ち上げた「移動式モール足湯」との特別コラボが実現。
涼しい森の中で、モール温泉の温かさを感じながらの足湯体験は格別でした。
足湯で心と体が温かくなりリラックスしたところで、森の散策がスタート。
案内してくれたのは、「anomori」の代表の川瀨千尋さんとプロジェクトメンバーの皆さんです。
ここでは”放置林の利活用”をテーマにした、森を売りたい人と買いたい人のマッチングや、希望者の「こう使いたい!」を叶える森づくりが行われています。
放置林を整備し、社員研修やキャンプ、きのこ狩りなど多様な活用ができる”経済を生む森”を目指して活動しているそうです。川瀨さんは「人が森に入ることで、自然も生かされる」と語ります。
【森で収穫した”カラハナソウ”が次の体験へ】
散策の途中、参加者たちは「カラハナソウ」を収穫しました。
ホップのような香りをもつこの植物は、後の体験ツアーで重要な素材に。
「この草が何に使われるんだろう?」と笑顔で語り合いながら、わくわくした雰囲気で森をあとにしました。
【人気コラボ商品の秘話とランチタイム】
お楽しみのランチタイムは、十勝を代表する老舗企業
満寿屋商店「麦音」大川原典宏さんと「藤森商会」平井雅彦さんによるお話を聞きながらスタート!
両者は、十勝のまちづくりを支える存在として知られ、まちの元気を取り戻そうと、互いの強みを活かしたコラボプロジェクトを展開しているんだそう。
「企業の枠を超えて、一緒に地域を盛り上げたい」そんな思いから生まれた満寿屋商店×藤森商会のコラボパンも今回振舞われました。
この日の特別メニューは、十勝産チーズを贅沢に使用した「とろーりチーズパン」と、藤森商会人気カレー「インデアン」がコラボした「インデアンの彩焼きカレーパン」、そして十勝の定番「ネジリドーナツ」が提供されました。
さらにサラダやかぼちゃスープなども提供してくださり、
お腹も心も満たされたところで、参加者たちは次の体験ツアーへと出発しました。
【やさいくるペーパーでポストカードづくり】
次に訪れたのは音更町の「昭和商学校Pallet」。
ここでは、アップサイクルブランド「やさいくる」の代表・三ツ山朋美さんの案内で、
”もったいない”を”新しい価値”に変える体験が行われました。
アップサイクルとは、不要になったものに少しの工夫を加えて新たな価値を生み出すリサイクルのこと。やさいくるでは、塾のミスプリント紙などを再利用し、さらに廃棄される野菜やワインの搾りかすを混ぜ合わせて「やさいくるペーパー」を制作しています。
今回は、先ほどanomoriで収穫したカラハナソウを使い、世界にひとつだけのオリジナルポストカードづくりに挑戦!
「レッツゴー!」という明るい掛け声で体験がスタート。
始まると、参加者の皆さんは黙々と夢中で作業をしていました。
完成したカラハナソウが混ざったオリジナルポストカードは
ツアーの思い出と、自然のぬくもりを感じられる仕上がりに。
体験を終えた参加者の中から、「ぜひ個人的にやさいくるさんに注文をしたい」という声があがっていました。
【クラフトジン製造体験】
ツアー最後に訪れたのは、幕別町・十勝ヒルズ内にある十勝平野蒸溜所。
出迎えてくれたのは、代表の宮澤嘉裕さんと齋藤良市さん。お二人で経営されています。
「十勝にクラフトジンがなかったから、自分たちで作ってみようと思ったんです」と語る宮澤さん。十勝の素材だからこそ実現できたクラフトジンの秘話に、参加者も興味津々。
今回は特別に、体験参加者がオリジナルジンづくりに挑戦!
なんとここでも「anomori」で収穫したカラハナソウが登場!他にもご用意くださったたくさんのボタニカルを瓶に詰めました。
代表して作業を行なった参加者は、「まるで理科の実験みたい」と目を輝かせながら蒸留を体験。
完成したクラフトジンは、この後に行われる交流会で提供予定。
自分たちで収穫したカラハナソウを使った特別なオリジナルジンが一体どんな味わいになるのか。
こうしてツアー体験を終えた参加者たちは、
いよいよメイン会場・十勝ヒルズでの「ファンミーティング」へ。
首都圏ファンと地元事業者が今回体験した「十勝」をどう語り合うのか?
その模様は、次回のコラムでお届けします!